第十四回愛連吟詠フェスティバル
令和6年3月3日
春とは言え、まだ朝夕の寒さの残る3月3日(日)「第14回愛連吟詠フェスティバル」が尼崎市総合文化センター・あましんアルカイックホールに於いて開催された。
愛連吟詠フェスティバルは、愛国詩吟総連盟主催により毎年3月第一日曜日に開催されている。午前10時に開吟、開会の辞・国歌斉唱・愛連讃歌合吟のセレモニーが行われた。プログラムは愛連常任理事
小野岳礼先生の司会で、優秀者吟詠 第一部 令和五年度 吟士権者決定詩吟大会上位入賞者16名の吟詠で始まった。我が兵庫中央岳風会からは、齊藤有貴さん「早に白帝城を発す」、吟士権者
久田雅美さん「諸生に示す」が登壇、会場一杯に力強く詠じられた。第二部 令和五年度 吟士権者決定詩吟大会上位入賞者15名には、準吟士権者となられた当会の松浦慶岳先生が「門を出でず」を朗々と吟じられた。
令和五年度 燦々優勝者決定詩吟大会 上位入賞者ジュニアの部・シニアの部に続き、池田哲星 愛国詩吟総連盟 理事長の挨拶と尼崎市長の祝辞が披露された後昼食休憩となった。
午後からは詩舞「梅花絶句」、「和歌田子の浦ゆ」、「松竹梅」、「夜墨水を下る」の吟詠と舞を挟みながら三重、徳島、鳥取、岡山等の各府県代表45名の熱吟が披露され、続いて愛連理事・副理事長による「弘道館に梅花を賞す」の合吟の後、舞台は構成番組に移った。
日本漢詩の二大詩人菅原道真と頼山陽の漢詩と和歌が綴られた構成番組、第一部「菅原道真の漢詩を吟う」は、政敵 左大臣 藤原時平の讒言により醍醐天皇に九州大宰府へ左遷され、二年後此の地で亡くなった菅原道真の漢詩が吟じられ、ナレーションは当会の菅岳梢、岩城暢岳両先生が務められた。第二部「頼山陽の漢詩を吟う」は、江戸時代を代表する漢詩人の頼山陽の漢詩が綴られ、若き日の親不孝を悔いて母への孝養を尽くしたという山陽の「母を送る路上の短歌」を歴代二部吟士権者として菅先生と岩城先生が連吟された。構成吟は出演者全員による「本能寺」の合吟でフィナーレとなった。
年明け早々の能登半島地震やウクライナ、ガザ情勢等何かと心痛むニュースの多い昨今ではあるが、今日ばかりは詩吟三昧の幸せな時間を噛みしめつつ会場を後にした。
(広報部)