令和5年度地区吟道講座(近畿地区・大阪会場)

令和5年12月2日

 公益社団法人日本詩吟学院主催による令和5年度「地区吟道講座(近畿地区・大阪会場)」が、12月2日(土)クレオ大阪中央において開催された。3年振りの開催となった昨年は座席指定で一つ置きに空席が設けられたが、今回はそれも無く従前の形に戻って行われたが、マスクの着用は求められた。

 第一講は和歌
講師は兵庫中央岳風会副会長 大木岳扇先生
題材は「薄随風(すすきのかぜにしたごう)」 香川景樹
 大木先生のお住まいである淡路島の紹介から始まった。題材の講義は読み、通釈と作者紹介、講師の模範吟詠があり、ここで昨年同様受講生代表1名が登壇し、素読の後一節毎に、また通しで講師の吟詠の指導に基づき先ず代表が、次に会場全員で繰り返し。代表降壇の後、男性女性に分かれ全員で各2回合吟して、講義は終了した。

 第二講は絶句
講師は日本詩吟学院常任参事 二宮岳裕先生
題材は「桂林莊雜詠示諸生」 廣瀨淡窓
 講師より読みと語釈、通釈解説と模範吟の後、受講生代表登壇。素読を一節毎と通しで講師に続き、代表、会場全員で行い、続いて吟詠を同様に繰り返しての指導にて代表降壇。「桂林莊雜詠示諸生」四首と作者の紹介を頂き、男性女性に分かれての全員合吟で終わりとなった。

 第三講は俳諧紀行文
講師は日本詩吟学院常務理事 田中岳藤先生
題材は『奥の細道』より「黒部」 芭蕉
 奥の細道の概略が地図で説明され、素読と通釈紹介に続き講師の模範吟。形より気持ちを込めてとの指導を頂き、代表登壇。素読を2回繰り返し、吟を一節毎と通しにて指導された。代表降壇の後、会場全員で合吟を行い、講師よりの作者紹介で締めくくられた。

 閉講式は主催者を代表して近畿地区担当理事 須江岳悦先生の挨拶、修了證書授与、受講生代表よりの謝辞、世話役代表の新大阪岳風会会長 桑村一岳先生の閉講の辞にて終了となった。
(広報部)

2023年12月02日