令和4年度地区吟道講座(近畿地区・大阪会場)

令和4年12月4日

 冬の寒さを感じる候となった12月4日(日)、令和4年度「地区吟道講座(近畿地区・大阪会場)」が公益社団法人日本詩吟学院主催により、クレオ大阪中央において開催された。コロナ禍により令和2年度と3年度は中止となり、これもまた3年振りの開催で、座席は指定でかつ一つ置きに空席が設けられていた。

 開講式は、修礼、朗詠合吟は代表の独吟、原島岳庸先生の開講挨拶、本日の講師及び役員紹介と進められた。

 第一講は和歌
講師は新大阪岳風会副会長 田頭岳穂先生
題材は「小諸懐古園にて」 若山牧水
 旅と酒を愛し43歳という短い人生で終えた作者の紹介、吟題の和歌が作られた背景説明があり、今回はコロナ禍のため、受講生代表1名が登壇し、講師の模範吟、続いて受講生代表の吟に対しこれを指導する形で進行。
 最後は受講生全員で、マスク着用のまま小さな声で合吟を繰り返し、講義は終了した。

 第二講は律詩
講師は日本詩吟学院常務理事 川合岳濤先生
題材は「曲江」 杜甫
 吟道奥義抄に記載内容の紹介から始まり、先ず素読。二、二、三で読む。間を置く。続いて模範吟。2分55秒で吟じられ、これが目標。詩文は短く、余韻は長く。
 受講生代表として、当会の前田修風先生が登壇され、一息毎の指導があり、詩の背景と作者杜甫の説明を挟み、通しでの指導。代表降壇後、会場の男性、女性それぞれの素読と合吟で締めくくられた。

 第三講は俳諧紀行文
講師は日本詩吟学院常務理事 原島岳庸先生
題材は『奥の細道』より「立石寺」 芭蕉
 講師の素読の後、受講生代表も一緒に一息毎と通しで繰り返し素読。次に先生の模範吟に続いて、代表に対し1行ずつ及び通しでの指導。会場の全員も男性、女性の合吟で講義内容を確認し、「吟は生き物の面もある。」との先生の言葉で終わりとなった。

 閉講式は主催者代表として近畿地区担当理事 須江岳悦先生の挨拶、修了證書授与、受講生代表よりの謝辞、世話役代表の大阪岳風会会長 大嶋岳青先生の閉講の辞にて地区吟道講座を終了した。

(広報部)

2022年12月04日