文部科学大臣賞 第七十七回第二部(指導者の部) 吟士権者決定詩吟大会
令和4年10月2日
全国の八百万の神々が出雲大社に集まって神事を話し合うと言う、神無月(10月)の2日(日)、愛国詩吟総連盟主催吟士権者決定詩吟大会(指導者の部)が尼崎アルカイックホール、同オクトの2会場において開催された。当日は晴天に恵まれ、新型コロナも収まり始めて、愛知県以西15府連県連大会を勝ち抜いた指導者201名(欠席13名)がこの大会に臨んだ。兵庫中央岳風会からは第一会場に東岳彗先生と松浦慶岳先生が、第二会場に留岡岳優先生(元新神戸岳風会)の3名が出吟された。
出吟者は流石に府連県連を代表する先生方ばかりで、課題詩が律詩であるにも拘わらず誤読や絶句は殆どなく、決勝出場を目指しての熱吟が続いた。決勝には両会場第一組~第四組、計8組から上位各2名、合計16名の優秀吟者が選出され、改めて吟を競う。兵庫県から4名(松浦慶岳先生他)、その他大阪府8名、京都府2名、奈良県1名、広島県1名が今年度の吟士権を競った。吟題は直前の本選とは異なる課題律詩から選ばなければならない。出吟出番抽選後16名の競吟が終わって、結果発表迄の間に決勝名誉審査員(大会常任顧問)山岡哲山先生の講評があった。その中で特に印象に残ったのは3点。一つ目は「間が大切。間の抜けた吟に為らない様に」。二つ目は「頭の子音は伸ばさない。時を“とーき”、雪を“ゆーき”等」。三つ目は「発声音が残っている間に口を閉じない。“あうん”とか“おうん”と聞こえる」。講評の後、各組の入賞発表に続いて決勝結果発表となり、当会の松浦慶岳先生が見事準々吟士権者(3位)に入賞された。因みに吟士権者は吟道摂南流七五三(しめ)摂天先生(兵庫県)が獲得された。
表彰式後の閉会の辞、万歳三唱、記念撮影など全てが終了した時は午後8時少し前であった。
兵庫中央岳風会の成績は次の通り。(敬称略)
準々吟士権者 松浦慶岳
(広報部)