兵庫中央岳風会研修会
令和3年11月23日
勤労感謝の日の11月23日、兵庫中央岳風会研修部主催の研修会が兵庫県中央労働センター2階大ホールにて開催された。本研修会は兵庫中央岳風会の全会員を対象とし、当日は118名(申込ベース)の会員が受講した。前年度は新型コロナの影響で開催が計画されなかった為、今回は2年振りの開催となったもの。
西田岳凜副会長の開会の辞、吉田岳頌会長の挨拶に引き続いて研修講座が開始された。
今年度の研修吟題は令和4~7年度の資格審査課題詩の中から絶句・律詩各1題が選定され、
第一講座は松浦慶岳理事長が講師として「後夜仏法僧鳥を聞く 空海」を、第二講座は菅岳梢副理事長を講師に「蜀相 杜甫」を題材に吟詠指導が行われた。松浦先生は令和3年度の愛連一部吟士権を獲得され、また菅先生も過年度の愛連二部吟士権者である。
第一講座冒頭に松浦先生は講師が不慣れだとして、演壇に初心者マークを張り出された。これには一同爆笑、会場は一気に和やかなムードとなった。
第一・第二講座とも作者や詩の語釈・通釈についての解説の後、吟詠実技の指導に入り、
講師の先導に続いて受講者全員での素読、講師の模範吟詠の後に全員や男女別の合吟の形式で行われた。両講師ともアクセント・リズム等詩趣を活かした「読み」の重要性を強調されていた。また言葉をしっかり読んだ後に節をつけることや、律詩については詩の内容を踏まえた上で物語の要素を加味した吟の組み立てが必要等のお話があった。
各講座の後半は受講者の中より、絶句は男女各1名、律詩は男女各2名が壇上に上がり、講師より個別指導を受けた。マイクの調整のしかたや姿勢から始まり、発声や山の作り方等々丁寧な指導を受けた。また登壇者の吟詠に対し会場より暖かい拍手が贈られた。
途中休憩を挟んで3時間余に亘った研修会も、矢野研修部長の閉会の辞で終了、講師への感謝の拍手と小野岳礼副会長の音頭による万歳三唱にて散会した。
(広報部)